はじめに
Bash のビルトインコマンド “declare” の使い方紹介 ( その1 ) で 配列型の変数 について触れました。
その後 Bash のビルトインコマンド “declare” の使い方紹介(その2) で 大文字専用の変数 あるいは 小文字専用の変数 について取り扱ったので、少しだけ関係する read ビルトインコマンドについても触れておきます。
read を使うと、標準入力から読み込んだデータの取り扱いが用意になる場合があります。
検証環境
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read ビルトインコマンドとは?
特徴を簡単に列挙してみます。
- 標準入力を読み、一行ずつ読み込む
- 終了コードは、行を読み込めたときは 0 、 読み込めなかったとき ( EOF も含む ) は 1
- ループの終了判定に使うことができる
- 引数にシェル変数名が指定し、読み込んだ行を変数に格納する
- 行末の改行は削除される
ベーシックな使い方として、ファイルの内容を1行ずつ読み込む処理として使われます。
while コマンドと一緒にループ処理を記述する際に使われます。
事前準備 ( サンプルデータ作成 )
動作を見ていくために、適当なデータを作成しておきます。
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1 行ずつ読み込み、変数に代入
cat でいいよね、というぐらいに簡単な処理。
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1 行ずつ読み込み、列ごとにばらして変数に代入
これも cut コマンドでいいよね、というぐらいに簡単な処理ではあります。
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ポイントは IFS=, の部分。 read コマンド実行の際に、今回は環境変数 IFS として文字列 , を設定して実行しています。
ちなみに、環境変数 IFS はデフォルトでは スペース と タブ がセットされています。
つまり、 read コマンドはデフォルト挙動では スペース と タブ を列の区切り文字として扱います。
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1 行ずつ読み込み、列ごとにばらして変数に代入 ( ただし、1 列目だけでいい )
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不要な列は x という変数に突っ込んで捨てます。
x の部分を _ と記述する場合もあります。
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この場合、 $_ は参照できません。
ちなみに $_ は少々特殊な組み込み変数の変数であり、条件を満たせば値が参照できます。
以下のエントリで詳しく取り上げています。
( 本題 ) 1 行ずつ読み込み、列ごとにばらして配列型の変数に代入
ようやく declare と関連するはなしにきました。
read で読み込んだ列データを配列型の変数に代入することができます。
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Bash のビルトインコマンド “declare” の使い方紹介(その1) で取り上げたとおり、 declare -a で配列型の変数を定義できます。
read -a コマンドは、 declare -a 同様に配列型の変数を生成しつつ、標準入浴から読み込んだデータを分割し格納します。
特に列が大量にある csv データや tsv データを取り扱うときに便利です。
read コマンドの後ろに変数を 30 も 40 も書いていられないし、 sed で処理すると正規表現が複雑になってしまう場合に有効です。
( 発展系 ) 1 行ずつ読み込み、列ごとにばらして配列+大文字型の変数に代入
更に発展形。 配列かつ大文字専用 の変数に read してみます。( Bash のビルトインコマンド “declare” の使い方紹介(その2) )
read -a 実行前に declare -u a コマンドで変数を定義するのがポイントです。
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ちゃんと値が大文字に変換されて出力されていますね。
ひとこと
また後日 read コマンドの便利な使い方を取り上げます。